9月より新しい新規開発プロジェクトに参画するのだが、契約手続きの関係でスタートが1日からではなく19日からになった。開始までにまだ時間がある。私は少し先回りして、普段はあまり時間をかけられないプロジェクト基盤周辺部に、じっくり取り組みたい心持ちになった。

技術スタックの検討が済めば、その後は VSCode の .setting.json にはじまり、Dockerfile、GitHub Actions、README.md への細々とした記述など、初期プロジェクトの作成者には準備しなければならないファイルがたくさんある。 Linter や Code formatter の設定も、そういったもののうちの一つだ。

直近参加した開発プロジェクトのいくつかは、いずれも Code formatter に Prettier を使用していたが、よい印象がない。私はソースコードの改行箇所と改行数を強制されるのが好きではなかった。関数内と関数間の改行数は変えたいし、桁数で強制的に改行されるのも1行に意味を持たせたい時に邪魔になる。

カスタマイズしてみようと Package を install してみたが、ダメだと気づくのに時間はかからなかった。設定項目がたった24種類しかないのだ。勝手に Format されるが、その内容のほとんどは条件の有無を設定できない。いらん。こんなものを Project に入れる気にならなかったので削除していたら、 ESLint に Code formatter の機能があることを知った。しかも ESLint なら、すべての条件で有効・無効の設定できるという。

https://eslint.org/docs/latest/rules/

設定項目は非推奨になっていないものだけで200種類もある。これだ。これこそ私の探し求めていたものだ。折角である。200種類すべて試してみる。

.eslintrc.cjs
/**
 * ESLint 設定
 *
 * @see https://eslint.org/
 */

module.exports = {
  root: true,
  extends: [
    "eslint:recommended",
  ],
  parserOptions: {
    ecmaVersion: "latest"
  },

  /**
   * カスタムルール
   *
   * [eslint]
   * @see https://eslint.org/docs/latest/rules
   *
   * @see https://typescript-eslint.io/rules
   *
   */

  rules: {

    /*****************
     * 構文に関する設定
     *****************/


    /*
     * [warn]
     *   開発中は使ってもいいが、本番までに削除
     */

    // console の使用: 警告
    "no-console": "warn",
    // alert の使用: 警告
    "no-alert": "warn",
    // 同一依存先から複数行の import: 警告
    "no-duplicate-imports": "warn",
    // () を使用する演算の省略: 警告
    "no-constant-binary-expression": "warn",


    /*
     * [error]
     *   開発、本番いずれも使用しない
     */

    // eval の使用: エラー
    "no-eval": "error",
    // 型のチェックを厳密に行えない equal ( == or != ) の使用: エラー
    "eqeqeq": ["error", "smart"],
    // Camel case 以外の変数、関数命名: エラー
    "camelcase": "error",


    // Array<T> -> T[]: エラー
    "@typescript-eslint/array-type": "error",



    /*************************************
     * Code Format に関する設定 (auto fix)
     *************************************/

    /*
     * [warn] 自動修正されるので、すべて warn 指定
     */

    // セミコロン: 不要
    "semi": ["warn", "never"],
    // タブ: 使用不可
    "no-tabs": "warn",
    // タブ・スペースの混在: タブを使用禁止にしているので off
    "no-mixed-spaces-and-tabs": "off",
    // 行末の余計なスペース: 削除
    "no-trailing-spaces": "warn",
    // インデント: 2文字
    "indent": ["warn", 2, { "SwitchCase": 1 }],
    // 改行コード: LF
    "linebreak-style": ["warn", "unix"],


    // 1行の文字数: 制限なし
    // https://eslint.org/docs/latest/rules/max-len
    "max-len": "off",


    // 空白行: 7行まで
    "no-multiple-empty-lines": ["warn", { "max": 7, "maxEOF": 0 }],
    // 最終空白行: 必須
    "eol-last": "warn",

    // 文字列リテラル: Double Quotation
    "quotes": "warn",

    // コンマの後のスペース: 必須
    "comma-spacing": "warn",
    // 最後の要素に付与するコンマ: 複数行の場合のみ
    "comma-dangle": ["warn", "only-multiline"],
    // コンマの位置: 後ろにのみ付与
    "comma-style": ["warn", "last"],

    // [] にスペース: 削除
    "array-bracket-spacing": ["warn", "never"],
    // {} にスペース: 必須
    "block-spacing": ["warn", "always"],
    // Object の key 定義 コロン前後のスペース: 後ろのみ
    "key-spacing": "warn",
    // オブジェクトのプロパティ obj[name] 空白: 削除
    "computed-property-spacing": "warn",

    // ブロック改行
    "brace-style": "warn",
    // 不要な括弧: 削除
    "no-extra-parens": "warn",
    // 不要なスペース: 削除
    "no-multi-spaces": "warn",
    // ブロック前後の空白: 必須
    "keyword-spacing": "warn",

    // 関数定義の関数名と引数の間のスペース: 削除
    "space-before-function-paren": ["warn", {
      "anonymous": "always",
      "named": "never",
      "asyncArrow": "always"
    }],
    // 関数定義の改行: 一貫性を強制
    "function-call-argument-newline": ["warn", "consistent"],
    // arrow 演算子 => の前後にスペース: 必須
    "arrow-spacing": "warn",


    // 初期値が設定された変数、定数に対する型宣言: 削除
    "@typescript-eslint/no-inferrable-types": "warn",

  },
}

かくして私の担当する新しい Project に相応しい、私の好みがつまった Code formatter が誕生したのだった。