私はいつも、 VSCode の実行とデバッグから開発環境を立ち上げている。

この機能の美点は、なんと言っても開発サーバーの起動と同時に、 Chrome が立ち上がる点にある。それも普段使いしている Chrome とは異なる、デバッグのための独立した環境を持つ Chrome だ。この環境は、使用の終了とともに閲覧履歴やお気に入り設定などが消失するゲストモードとは異なり継続する。このデバッグ専用 Chrome には開発に必要な設定だけを適用できるので、開発効率の良さは文句のつけようがない。そんなものがデバッグ連携機能とともに供されるのだから、至れり尽くせりとはこのことだ。

こんな快適な環境が破壊されるようなことがあったら、開発への悪影響は計り知れない。

ブラウザーは既に 古いデバッグセッション から実行されいるようです。それを閉じてからデバッグしてみてください。それ以外の場合は、 VS Code がそれに接続できない可能性があります。

悪夢は現実になったようだ。突如、デバッグ専用の Chrome が立ち上がらなくなった。

このエラー、一度表示されたら最後、自然に復旧することはない。締め切りに追われる中、開発環境の再構築は痛いロスタイムだ。しばらくは諦めて普段使っている Chrome で開発を進めていたが、 IDE と Debugger が連携しない不自由さは筆舌に尽くしがたい。何かコード上の問題に突き当たる度に DevTool から対象ファイルを探して、 Breakpoint を設定するのが面倒になるのに時間はかからなかった。

そして、何度か環境構築のやり直しと、問題再発を繰り返したていたら原因が判明した。

Chrome のユーザー選択画面が表示されているタイミングで、開発環境の立ち上げを行うと問題が発生する。ユーザー選択後であれば問題は生じない。

解決方法は VSCode のクリーンインストールになる。デバッグセッションとやらは、 VSCode 側で保持されいてるようだ。

Visual Studio Code – “Uninstall Visual Studio Code” https://code.visualstudio.com/docs/setup/uninstall#_clean-uninstall

Chrome のクリーンインストールは必要なかった。